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Context Grammar文脈を読むAIをデザインする

CLI. GUI. そして intent.

Intent が新しいインターフェースだと言われている。
Context Grammar は、それがようやく人間を読めるようにする文法。

AI体験を設計するための新しい概念 — ここで初めて紹介します。

Intent が新しいインターフェースだと言われて久しいのに、人間の状況を読み取って動けるエージェントは、まだ存在しません。Context Grammar は、その欠けている層です。生の依頼を、その瞬間に合った行動へ変える文法で、Agentic UX の土台になります。

Context Grammarを紹介する

AI があなたを理解し、決めるのはあなた

音声:日本語

文字起こしを読む

A WORLD OF POSSIBILITY

「やりたいことを伝えれば、AI が手伝ってくれる」。Intent、つまり人の意図が、次のインターフェースになると言われています。その未来は、もうすぐそこまで来ています。

THE NEXT STEP

いまはまだ、アプリを行き来しながら、情報を自分でつなぎ合わせています。でも、AI エージェントが暮らしに入ってくれば、話しかけるとき、待つとき、確かめるときを見極めて、手伝ってくれるようになります。

A FAMILIAR KIND OF CARE

いつも行くレストランを思い浮かべてください。お店の人は、あなたの好みを覚えています。今日は急いでいると分かると、すぐに出せて、ゆっくり食べる時間も残る料理をすすめてくれる。手を貸すところと、確かめるところを、ちゃんと分かっているんです。

CONTEXT GRAMMAR

Context Grammar は、そんな関係を、AI とのあいだにも築くために生まれました。人が本当にしたいこと、その時々の状況、そして本人が決めた「ここまで」という線。この三つを踏まえて、AI のふるまいを設計するための言葉です。AI は気の利いた手助けをして、最後に決めるのは、いつも私たちです。

ONE SMALL REQUEST

たとえば、ある家族の買い物です。小学生の息子に、新しい靴が必要になりました。Context Brain、つまり家族のことを覚えておく仕組みには、最近測った足のサイズと、成長を見越したサイズ選び、そして好みが入っています。ロゴや派手な柄はなし、靴底まで真っ黒。だから、一から説明し直す必要はありません。

ONE SENTENCE · THE RIGHT CONTEXT

親がひと言、「体育で使うんだった」と付け加えます。それなら、走っても滑りにくくて、軽くて、足の動きに合わせてしなやかに曲がる靴がいい。予算も、今週金曜の運動会に間に合うかも、在庫があって本当に買えるかも、まとめて考えて、候補を数足に絞り込んでくれます。はっきりしないことがあれば、勝手に決めずに確認します。

SAME GOAL · A DIFFERENT MOMENT

混んだ電車の中では、片手はつり革でふさがっています。使えるのは、スマホを持つ手の親指だけ。そんなときは、同じ候補が、親指ひとつで選べる画面に切り替わります。くわしい情報も、見たいときにすぐ開けます。

TWO SCREENS · ONE SHARED MOMENT

家では、絞り込んだ候補をテレビに映して、息子と一緒に見比べます。ただし、値段や届く日、支払いの画面は、親のスマホにだけ表示されます。誰に何を見せるかを決める、Disclosure Dial の働きです。同じ靴でも、人によって見える情報が変わるんです。

UNDERSTANDING YOU CAN SHAPE

親は、ひものない、さっと履ける靴を考えていました。でも息子は、「ひもで、ぎゅっと締めたい」。すると候補は、ひも靴を中心に入れ替わります。この好みは Brain が覚えておくので、次に靴を探すときは、最初からひも靴を優先して見せてくれます。

HELP ON YOUR TERMS

Autonomy Dial、つまり AI にどこまで任せるかを決める設定では、「探すことと、買う準備まで」を任せています。最後の購入だけは、親が自分のスマホで決めます。納得したら、ボタンを押すだけです。

THE MEETING · SAME CARE, DIFFERENT CONTEXT

仕事でも、考え方は同じです。会議室の大きな画面につなぐと、AI がその場の状況を読み取ります。手元のメモや社内のやり取りは隠れて、お客さまに必要な情報だけが映ります。話がまとまれば、AI が次の段取りを整えますが、最後の約束をするのは、あなた自身です。いつ話し、何を伏せ、どこで判断を待つか。主導権は、ずっとこちらにあります。

ONE CONNECTED DESIGN LANGUAGE

どちらの場面も、同じ仕組みで動いています。Situation Signals、つまり六つの状況の手がかりが、いま大事なことを捉えます。Context Brain は、Identity、Learning、Now という三つの層で、記憶をつなぎます。二つのダイヤルが、見せてよいことと、任せてよいことを決めます。そして六つのステージが、それをひとつの流れにまとめます。

LET’S EXPLORE

AI エージェントと一緒に暮らし、働くことが、少しずつ当たり前になっていきます。使える時間が増え、できることも広がる。それでいて、自分が望むことや、ここまでと決めたことは、きちんと尊重される。Context Grammar は、そんな未来を設計するための言葉です。一緒に、考えていきましょう。

試す — 一文を解析する

Intent Parser

ctx.parse/v1

Specimens

Intent First は、ユーザーの言葉をメニュー操作に当てはめず、意図・文脈・制約として読み取ります。

キャンセルして東京チーム16時の予定理由も伝えて。

├─ intent CANCEL
├─ context.event 16:00 sync -> today
├─ context.audience Tokyo team
├─ constraint.notify required
└─ constraint.reversible true
confidence91%
Composed surface - Confirmation

Cancel - 16:00 Sync - Tokyo Team

すみません。16時の予定を動かす必要があります。東京時間に合う新しい候補を明日送ります。
Cancel and send noteEdit draft

どう判断しているのか

6つの段階と、決して途切れない2つの層。

依頼は一文で届きます。出ていくのは、デバイスに依存しない1つのコマンドか、エージェントが「先に聞くべきだ」と判断した問いです。下の各段階は1ページずつで、何を読み、何を出し、何を拒むのかを書いています。

パイプライン

常時稼働

モーメント · Volume 1

暮らしと仕事の、こんな場面。
Context Grammar は、こう役立つ。

モーメントとは、インターフェースを描く前に書き留めた実際の場面です。それを Context Grammar に最初から最後まで通します。使った段階は、各モーメントに明示してあります。フレームワークが自分を説明しているのではなく、実際に動いている姿です。

Car dashboard showing the emergency pickup story in CarPlay

01Family / Emergency

The school called. AI coordinated pickup while Mai kept driving.

A nurse call becomes a safe pickup plan while Mai keeps driving, with the final change confirmed by voice.

Open the emergency-pickup Moment

School activity context represented by a child with soccer equipment

02Family / Operations

Three kids, three schools, one clear plan.

AI turns messages from three schools into one prioritized family plan, while parents approve anything that affects someone else.

Open the school-day Moment

Album artwork for the song that connects the family's related interests

03Family / Connection

AI found a shared interest that brought a father and his children closer.

With Aoi's sharing settings respected, AI notices that she and her father enjoy different versions of the same story and suggests music they could enjoy together.

Open the family-connection Moment

Shoe shortlist interface adapted for the family's available screen

04Family / Fluid Handoff

AI helped a parent find the right shoes, then adapted the choice to train and home.

AI uses the child's size and preferences to shortlist available shoes, simplifies the phone for one-handed train use, then lets parent and child decide together on the living-room screen.

Open the three-screen shoe Moment

A person using recovery equipment they already own after training

05Commerce / Life Support

AI helped the family use the gear they bought instead of leaving it unused.

After checkout, AI suggests a practical use for equipment the family already owns; they can correct the goal or ignore the suggestion.

Open the after-purchase Moment

A family resting together during a trip whose plan can adapt

06Travel / Multi-Agent

AI adjusted the family trip when plans changed, without making everyone start over.

AI keeps two useful plans ready, then adjusts for the lottery result, weather, fatigue, and what the family wants that day.

Open the adaptive-trip Moment

A parent choosing an item from a physical grocery-store shelf

07Commerce / Life Support

At checkout, AI remembered the snack the family regretted.

A smart cart recalls one household preference before purchase while keeping the choice reversible and private from the retailer.

Open the in-store preference Moment

A diagram showing verified knowledge crossing between teams while private context stays behind

08Work / Connection

One team reused a proven solution without seeing another team's private notes.

A colleague reuses a solution that already worked, while the private notes and relationships behind it stay with the original team.

Open the knowledge-bridge Moment

Maya standing with the cross-functional team prepared for the focused recovery sprint

09Work / Organizational Intelligence

Checkout abandonment rose 18%. Maya reviewed the evidence and started a focused recovery sprint.

The Project Master Brain prepared a scoped recommendation from approved evidence. Maya approved the project before the team received its context.

Open the organizational-Brains Moment

モーメント一覧9つの場面から、体験を確かめる。

フレームワークが譲らないこと

01

Intent is the primitive

アプリの階層ではなく、人が本当に達成したいことからインターフェースを組み立てる。

02

Context is visible

推論した文脈を編集できるトークンとして見せ、動き出す前に直せるようにする。

03

The surface is built last

決定に必要なコントロールだけが現れ、Intent が解決したら消える。

Writing

フレームワークになる前の、思考そのもの。

Context Grammar は、完成した形で現れたわけではありません。エッセイを1本ずつ書き、公開の場で議論を重ねてきました。その文章群が、いまも最も正直な版です。

文章を読む

共に働く

あなたのプロダクトが、いまだにユーザーへプロダクトの言語を話せと求めているなら。 逆に、プロダクトにユーザーの言語を教えましょう。

hello@intentfirst.ai

著者

梅原崇央

AIインタラクションデザイナー

奥付

書体は Funnel Display と Funnel Sans、日本語は M PLUS 2。引用は Newsreader、数字は JetBrains Mono。

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© 2026 intentfirst.aiContext Grammar — v0.4、作業中の草稿